音楽のこと、楽しいこと、日々のいろいろを書いています
    
猫はどこに?   
明日は
吉田先生とフォーレの「ドリー組曲」を演奏させて頂きます♪

ということで
少し曲のお話などを・・・

6曲からなるこの組曲のタイトルにもなっている ドリーとは
フランス人作曲家、フォーレが
当時、親しくしていたある家族の幼い娘エレーヌの愛称なのです。

そのエレーヌちゃんの誕生日に毎年一曲ずつ
フォーレからの誕生日プレゼントとして進呈されていたそうです。
(5,6曲目は一年に一曲ずつ・・・という訳ではなかったようで
作曲した年も定かではなかったりするのですが・・・)

だからなのか・・・
全曲どことなく
親しみやすいというか
微笑ましいのです

ところでこの作品、6曲中2曲に
を思わせる曲が・・・

2曲目の ミ・ア・ウー と
4曲目の キッティ・ワルツ

曲調もどことなく猫を思わせるような・・・

しかし2曲とも勘違いで

ミ・ア・ウー
エレーヌちゃんがラウルという名前のお兄ちゃんのことを
ムッスュ・ラウルと言いたいのに
幼すぎて舌がよく廻らず
メッシュ・アウルになってしまうその可愛さを曲にし、
タイトルもずばり メッスュ・アウルだったはずが・・・
出版する際に勘違いされタイトルも変更され
ミ・ア・ウーとなったと言われており・・・

キッティ・ワルツにいたっては
ホントはケッティ・ワルツ
しかもそのケッティとは家族で飼われていたの名前なんだそうです。

出版権を持っていた人もついつい猫を表していると勘違いしてしまったのでは・・・?
なんていう説もあるのです

ちなみにエレーヌちゃんのご両親はその後離婚されてしまい
お母さんは、フランス人作曲家のクロード・ドビュッシーと再婚し
シューシューという娘さんをもうけます。
ドビュッシーはこのシューシューのために
「子供の領分」という組曲を作ることになるのですが・・・

姉妹で
今も歴史に名を残す作曲家に曲を作ってもらうって・・・
贅沢だなぁ~

なんて感じるのは私だけでしょうか??
きらきら星   

今週末にモーツァルトのきらきら星変奏曲を演奏する機会があります。

この曲は、生徒さんには何度か課題で出したこともあるし
もちろん!何度も聴いたこともあります。

でも演奏する機会が今の今まで訪れませんでした。
(自分が選ばなかっただけなのですが…

タイトル通り、あの!きらきら光る~きらきら星
どんどん変奏していく作品ですが、
優しく可愛いテーマ曲だからといって決して油断してはいけない!!jumee☆faceA137
なかなか弾き応えのある曲でもあります

ところで…
童謡「きらきら星」は、
18世紀末のフランスで流行したシャンソンの替え歌だそうです。
しかもこの替え歌の歌詞が作られたのが1806年
モーツァルトが作曲したのが1778年
彼が亡くなったのが1791年

だからモーツァルトはきらきら星をイメージして作ったわけではないんです♪

もともとの歌のタイトルは
「あぁ お母さん あなたに申しましょう」
というもの…

ある娘さんがお母さんに恋の悩みを打ち明ける…
という歌詞の内容なんです

タイトルが変わればイメージもかなり変わるなぁ~!!

なんて思いつつ…
本番までにしっかり練習しなきゃ!!
と、気合いも新たにした私です

しゃぼん玉   

私が勤めている短大では、
1年生はいろんな童謡・唱歌を弾き歌いしています。

うみや、たなばたさまなどなど・・・

そこで私がみんなが弾き歌いしているのを横で聴きながら
毎年胸がキュンとなってしまうのが

野口雨情が詩を書いた 

しゃぼん玉 です。

しゃぼん玉 飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

しゃぼん玉 消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた

風 風 吹くな
しゃぼん玉 飛ばそ


定かではありませんが、生後7日で亡くなった長女を想って書いた・・・
とも言われています。
(余談ですがその子の名前は みどりちゃんらしいです

もしその背景からできあがったことが事実だとしたら
しゃぼん玉を子どもに見立てたのかなぁ・・・とか
生きていたらしゃぼん玉で遊んだんだろうなぁって感じたのかなぁ・・・とか

なんだか、いろんなことを感じてしまう私です

乙女の祈り   
先日、生徒さんのTさんから・・・

「乙女の祈り」を作曲したバダジェフスカって他にどんな曲を書かれたんですか?

と質問がありました。

確か・・・何曲かは作っていたような覚えがあったのですが・・・
今でもみなさんに広く知られている曲はこの1曲だと思います。


なんて答えてみたものの・・・

これではちゃんとした答えになってない~

というか、出身地やかなりなざっくりとしたこと以外、知らない自分に
これはイカン!!

と調べてみました。

ポーランド出身の女性作曲家・ピアニストのバダジェフスカは、
1834年に生まれ(1838年とする説もあるそうです。)1861年に亡くなられています。
27年(または23年)という生涯なんですね・・・

18歳の時に作曲し出版した「乙女の祈り」が、1859年にパリの音楽雑誌に掲載され、
評判になり、世界中で有名になったそうです。
重版をかさね、100万部以上売れたとか・・・

スゴイ・・・

彼女自身は、この曲を作曲した後、結婚し5人の子供がいたそうです。

ご主人は何をされていた方だったのかなぁ・・・
なんて思っていたら、

彼女に関する作品や資料については
第二次世界大戦等により大半が消失したと書いてありました

そういう理由もあり、現在では「乙女の祈り」以外はほとんど知られていないそうですが、
それ以外の小品も含めた作品を録音したCDが、1年半程前に出たようです。


かなえられた乙女の祈り~バダジェフスカ作品集かなえられた乙女の祈り~バダジェフスカ作品集
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ちなみに・・・
彼女のお墓には
「乙女の祈り」の楽譜を持った女性の像が飾られているそうです
春のうた   

今日も本当に寒かったです
しっかりと防寒対策をして行った仕事先で
こんな歌を教えていただきました♪


桜の花の 咲くころは
うらら うららと 日はうらら
ガラスの窓さえ みなうらら
学校の庭さえ みなうらら

 
河原(かわら)にひばりの 鳴く頃は
うらら うららと 日はうらら
乳牛舎(ちちや)の牛さえ みなうらら
鶏舎(とりや)の牛さえ みなうらら


畑に菜種の 咲くころは
うらら うららと 日はうらら
渚の砂さえ みなうらら
どなたの顔さえ みなうらら



「春のうた」という曲で
作曲は「夕焼小焼」の草川信、
この詩を書いたのは「七つのこ」や「シャボン玉」を書いた野口雨情だそうです。

なんともいえないのどかな雰囲気と
うららという言葉が何度も出てくるのが可愛らしくて・・・

ほっこりと春を味わうことが出来ました
雨の歌   
来月、ヴァイオリンの方とご一緒する機会があり、

J.ブラームス(1833-1897):ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 作品78より 第1楽章

を演奏します

この曲は 「雨の歌のソナタ」と呼ばれています。
これは、彼自身の歌曲「雨の歌」作品59-3(クラウス・グロートの詩)の主題を
第3楽章冒頭の主題に用いているからだそうです。
(「余韻」作品59-4の主題も同じくあわせて用いられています。)

そしてこの歌曲は、先日紹介した「女の愛と生涯」の作曲者、ロベルト・シューマンの奥様の
クララ・シューマンが大変好きだったものです。

ここで少し説明を…
ブラームスが20歳の頃、当時すでに有名で彼自身も尊敬の念を抱いていた
シューマン夫妻(ちなみにクララさんはピアニストでした。)に才能を見いだされ、
それ以来彼はこの一家と深く関わりを持って行くのですが、その年月の中でクララに対し、
尊敬から秘めた愛情へと変化していったと言われています。
彼が23歳の頃(1856年)ロベルト・シューマンは亡くなり、
ブラームスはクララと残された子供達の心の支えになっていきます。
そしてその想いは最後には友情に変わっていき、二人のその友情は
クララが亡くなるまで続きました…

このヴァイオリンソナタは1879年、彼が46歳の時に完成された作品です。
クララとの出会いから四半世紀程経っています。

その関係が友情だったにしても…
クララはブラームスの人生に大きな大きな影響を与えた女性だったのだなぁ…
と、なぜかしんみりした感情が湧いてきます。

ちなみにこの作品の私の勝手なイメージですが…
穏やかだったり、明るかったり、いろんな部分が合わさっていますが
全楽章を通じてどこか優しさが感じられます。

第1楽章の始まり方が、とっても穏やかで優しくて…
演奏するのが今からとても楽しみな一曲です。
女の愛と生涯   
月末に、声楽の発表会で伴奏をさせていただきます。
いろんな人達がいろんな曲を歌うのですが、その中の一曲に

R.シューマン作曲 「女の愛と生涯」より 第2曲 彼は誰より素晴らしい人

が、ありました。
この曲を演奏するとわかったとき、嬉しく、そしてとても懐かしく感じました
なぜなら、私にとっては大学の歌曲伴奏の授業で全曲を勉強し、
思い入れもある作品だからです。

ものすごくカンタンに曲目解説すると…
この作品は8曲からなる連作歌曲で

ある女性が恋に落ちて彼に夢中になり、やがて相思相愛になって婚約、結婚。
その後、愛する夫との間に子供も生まれ「母」になり、この上ない幸せを味わうが
彼は突然亡くなってしまう…。

という内容です。
第1曲目で彼と出会い、終曲の第8曲目で彼は亡くなってしまうのですが、
第8曲の最後には、第1曲の出会いの曲がピアノだけで再び現れるのです。
この作品を勉強し始めたとき、この再現部分に
「彼女」は、今は亡き「彼」を出会いの頃から思い起こしているんだなぁ…
と、グッときてしまったのをおぼえています。

今回は、第2曲なので先程の解説でいうと「彼に夢中になる」ところのみの演奏ですが、
この曲も純粋で真っ直ぐで…
とても好きなので今からとても楽しみです

うっ… こんなことを書いていると全曲演奏したくなってきました